
iPhone用のモバイルバッテリーで人気の製品を探すと、MagSafe対応やQi2対応という言葉が目に入る。
iPhoneの背面にマグネットで固定し、ケーブルをつながずに充電できるタイプだ。
とりあえずMagSafe対応やQi2対応を条件に候補を見てみたが、大体容量は10,000mAhで横並びになっていて、これといって製品ごとの違いがわからない。
どちらかというと、実際に本体をiPhoneに付けたまま使うことを考えたとき、容量よりも厚さと重さの方が気になる。
さらに、マグネットで固定する方式だから、今使っているケースのまま充電できるかどうかも無視できない。
マグネット式は便利。でもケースまで確認したい

ケーブルを出してiPhoneの端子に接続しなくても、背面に取り付けるだけで充電できるのがマグネット式の良さ。
通知を確認したり、地図を見るときも、ケーブルが横から伸びないので手元がすっきりする。
このタイプを選ぶなら、まずiPhone本体がMagSafeやQi2のマグネット充電に対応しているかを確認する。
iPhone12以降にはMagSafe対応モデルがあるが、iPhone16eのようにMagSafeに対応していない機種もある。
また、本体が対応していても、ケースを付けたまま使えるとは限らない。
ケースの背面にマグネットリングがない、厚みがある、カード収納が付いているようなものは、固定が弱くなったり、充電できなかったりする。
対応機種に入っているから問題ない、と安易に考えるのは少し危ない。
だから、モバイルバッテリー本体を選ぶ前に、今使っているケースがMagSafeやマグネット固定に対応しているかを調べておくべきだ。
モバイルバッテリーを決めたあとでケースが非対応だと気づいたら、別の商品を探し直すか、ケースを買い替えることになる。
せっかく選んだモバイルバッテリーを諦めることになるうえ、いらない出費まで増える。
こういう後戻りは避けたい。
10,000mAhなら足りる。ただし、本体の厚みまで考えたい

容量は10,000mAhを選んでおけば、外出先でiPhoneの残量を戻すのには十分足りる。
5,000mAhより全然余裕があるし、通勤や外出中に残量を回復させたいときにも使える。
ただ、10,000mAhだからiPhoneを必ず2回満充電できるわけではない。
iPhone14やiPhone15などでは、満充電2回未満になるという案内もある。
それでも、外出中の補助用として使うなら、容量不足で困る場面は少なそうだ。
気になるのは、本体をiPhoneに付けたまま使うときの厚さと重さ。
15mm台と20mm前後だと数字以上に差を感じるし、iPhoneに付けたまま持つと、手に持ったときの出っ張りが変わる。
容量が同じ10,000mAhでも、本体の薄さや重さには差があるから、容量だけで選ぶと、持ち運ぶときに苦労するだろう。
ワイヤレス充電は最大15Wが中心だが、USB-Cケーブルを使えば20〜30W出力に対応するモデルもある。
ケーブルを完全になくしたいのか、急いでいるときは有線に切り替えたいのかで、必要な機能も変わる。
便利さだけではなく、持ち方まで考えると候補を絞れそう。
薄さを取るか、スタンドを取るかで候補が分かれた

最初に気になったのは、スタンド付きの【Anker MagGo Power Bank(10000mAh)A1654】。
容量が10,000mAhで、最大15Wのマグネット式ワイヤレス充電、最大27WのUSB-C出力、折りたたみ式スタンドを備えている。
机の上でiPhoneを立てて、スマホを使いながら充電するなら、このスタイルが便利だ。
充電しながら使う時間が長いなら、スタンドの存在は大きい。
ただ、本体サイズは約107×70×20mmで、重さは約250gある。
iPhoneに取り付けたまま持ち歩くには少し厚く、ポケットに入れるよりはバッグに入れて使うのが合ってそう。
スタンドを使う時間より、外で持ち歩く時間の方が長いなら、この重さは気になる。
机の上での便利さを取るか、持ち歩きやすさを取るかで判断が分かれるところ。
他に気になったのは【エレコム DE-C67-10000BK】。
Qi2対応で最大15Wのワイヤレス充電ができて、USB-Cは最大20W、USB-Aは最大18Wに対応している。
本体は約69.3×17.5×110mm、重さは約210g。
スタンドは付いてないが、厚さと重さはスタンド付きモデルより抑えられている。
USB-A端子も使えるため、古いケーブルや周辺機器を一緒に充電したい人には便利だ。
端子の種類を重視するなら候補になる。
ただ、iPhoneだけを充電するならUSB-A端子なんて持て余すだろう。
スタンドが必要なら【Anker MagGo Power Bank(10000mAh)A1654】、端子の種類を増やしたいなら【エレコム DE-C67-10000BK】という感じ。
最後に残ったのは、薄さを優先しながら有線にも切り替えられるモデル

自分の中で候補として残ったのは、【Anker MagGo Power Bank(10000mAh、Slim)A1664】。
容量が10,000mAhで、最大15WのQi2ワイヤレス充電、最大30WのUSB-C出力に対応する。
本体サイズは約104×71×15mm、重さは約207g。
スタンド付きモデルより厚さが5mm薄くて、重さも43g軽い。
iPhoneの背面に付けたまま持つことを考えると、この差は大きいと思う。
ポケットとか、バッグに入れるときも、20mmのモデルより入れやすい。
ワイヤレス充電中に速度が気になったときは、USB-Cケーブルを使えば最大30Wで充電できる。
普段はケーブルなしで使って、急いでいるときだけ有線に切り替えるみたいな使い方ができるのは嬉しい。
完全なケーブルレスではないが、この逃げ道があるのは助かる。
マグネット式の手軽さだけではなくて、充電速度も欲しいときに、この有線出力が活きてくる。
ただ、スタンドは付いてない。
机の上でiPhoneを立てて使いたいなら、スタンド付きの【Anker MagGo Power Bank(10000mAh)A1654】の方が合う。
USB-A端子を使う機会が多い人なら、【エレコム DE-C67-10000BK】の方が合う感じ。
それでも、薄さと持ち歩きやすさを優先するなら、【Anker MagGo Power Bank(10000mAh、Slim)A1664】がいい。
ケースはMagSafe対応が必要で、厚みのあるケースやカードを挟んだままでは使えない。
iPhone12以降のMagSafe対応機種と、マグネット固定に対応したケースを使っていることが前提にはなる。
探し始めたときは、とりあえず10,000mAhあれば十分と思っていたが、候補を選んでいくと、最後に差が出たのは容量ではなくて、マグネットで付けたまま持ち歩ける薄さと重さだった。








